カジノには行きたいが何を着ていけばいいのか分からないという人は多いものですが、そのような時に映画を参考にするのはあまり得策ではありません。映画では、美しいイブニングガウンに身を包んだ女性たちや、正装でばっちり決めた男性たちが颯爽とラスベガスのカジノホテルに登場するシーンが多いものです。

しかし、ドレスコードは国や時間帯、状況によって様々なので、そういった服装を真似しても場違いになってしまうことがあるからです。そこで本記事では、カジノに相応しい服の選び方についてご紹介します。

カジュアルウェア

一般的に、アメリカ人はヨーロッパの人々よりもカジュアルな服装でいることが多くなっています。また、ラスベガスのカジノリゾートの大半はホテルと一体化しているため、ドレスコードを設定するのはかなり困難です。ホテルにチェックインしようとするゲストにフォーマルウェアの着用を義務化することはできないからです。

ネバダ州はほぼ通年暑い気候なので、ショートパンツ、Tシャツ、サンダルというのが一般的ですが、午後6時を過ぎたあたりからは、ドレスアップした人が増えてきます。特に、テーブルゲームに参加する男性はダークスーツ、女性はカクテルドレスを身につけるのが定番です。

セミフォーマル

カジノのドレスコードで最も多いスタイルです。男性は黒のビジネススーツ、ダークカラーの靴にネクタイ。女性はカクテルドレスやドレス、またはパンツスーツとなります。男性の場合、日中であれば襟付きシャツ、ダーク系のパンツ、革靴で入場できる場合もあります。

ブラック・タイ(準礼装)

カジノでイベントがある場合には、一般的にブラック・タイ(準礼装)が求められます。男性は襟付きシャツ、黒のボウタイ、ベスト、黒のタキシード、黒のドレスシューズなどで、女性は美しいイブニングドレス、エレガントなシューズ(ハイヒールが理想です)を着用します。この正装は、史上最高のカジノ映画のひとつ、「007 カジノ・ロワイヤル」にも登場しています。

オプショナルのブラック・タイは、結婚式でよくあるドレスコードです。この場合は正装よりも少し基準が緩く、女性はショートまたはミディアム丈のカクテルドレスが主流で、男性はベストまたはボウタイの着用が不要になっています。モナコをはじめとするヨーロッパ諸国はもちろん、世界中で最も一般的なカジノのドレスコードです。

ホワイト・タイ

男女どちらにとっても最上級にフォーマルなドレスコードで、通常は特別なカジノパーティーでのみ求められるものです。女性はロングのイブニングガウン、ティアラ、手袋、ヘアピースなど特定のアクセサリーが必要となります。男性は、名前にもあるように白のボウタイ、白のベスト、黒のジャケットとそれに合わせたパンツ、黒の革靴、フォーマルな白シャツ、カフリンクス、スタッドボタンなどが必須です。

カジノに何を着ていけばいいのか分からない場合は、黒のジャケット、ダークカラーのスラックスと靴、襟付きシャツを選べばまず間違いないでしょう。女性の場合はカクテルドレスが確実です。初めてのカジノであれば、事前にドレスコードを確認しておくと安心でしょう。